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山の米はなぜ美味しいのか?

理由①『綺麗な水で育つから』

稲とは正式には【水稲】と言います。
その名が示すように生育過程の大半を水を吸いながら育ちます。
稲にとって水とは必要不可欠な要素。
水で出来ていると言っても過言ではありません。

山の田んぼに流れる水には生活排水が混じる事がありません。
ミネラル豊富で綺麗な自然水をふんだんに取り込んで育ちます。
美味しくないわけがない。

理由②『採れる量が少ないから』

山の米は平場の米に比べて収量が圧倒的に少ない。
田植え後の気温が平場に比べて低いこと、そして冷たい雪解け水をつかうため初期の生育に差が出てしまい茎の数が増えないのです。

平場の米の収量は10アールあたり540〜600kg。
これに対し山の米の収量は360〜420kg。
収入に換算すると3万円近くの差が出てしまいます。

四角い田んぼもなければ、ひねれば水が出てくるようなバルブもありません。
高齢化の影響もあり、山で採れる米の量は年々減っていきます。

イギリスの産業革命以来のテーマである『質か量か』
これは米作りにも当てはまります。

収量を取ってしまうと品質と食味が落ちてしまうことは米作りをしている人間であれば誰でも知っています。

量が採れない分、一粒一粒に旨味が詰まるのです。

量では勝てませんが味では絶対に負けません。

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