私の代表作は愛と誠や野良猫ロックです。
名前くらいは聞いた事がありますかね？
観たことはほとんどの方がいないと思いますが。
実は少し歌も出してまして愛と誠で人気に火がついたので会社が嫌がる私にむりやり歌わせたって訳ではっきり言って上手いです。カルロスとは大違い。カルロスは発声から練習しなくちゃいけません。高いキーを出せばいいと勘違いして喉を潰す歌い方をしているのでライブ後半まで彼はもたないんです。私は役者として最初に受けるのがアメンボアオイナアイウエオを一日中言わされ一度でもつまづくと大御所の先生に何千回もビンタをされ続け腫れたほっぺでまたアメンボの下りをやらされるのだが腫れたほっぺが邪魔をしまたすぐにつまずく今度は何度もお腹を蹴られ続け倒れると髪を鷲掴みにされ部屋をひきづり回されるそんな特訓を毎日してきました。一度脱走を試みました。部屋長のスキを見て鍵を手に入れ建物の外に出ました。8mの塀になんとかロープをかけ登っているとサーチライトで照らされドーベルマンたちが集結。壁の頂上に達したら外部からの侵入を防ぐためにか内部からの脱走を防ぐためかガラス瓶を割ったビン達が埋め込まれていて壁を掴んだ瞬間に私はうっ！と痛みを我慢出来ずロープから手を離し8m下に落下。ドーベルマンの餌食になりあちらこちらに噛みつかれ全身一体どこが痛いのかわからず気を失いかけた時に大御所さんが来てバケツ満タンの塩水をかけられ私は覚醒しました。それからは脱走を試みる事も反抗的な態度も取ることなくアメンボをつまずいたら自らの意思で何度もアスファルトに頭を打ちつけ大御所さんがよしと言うまで何度もアスファルトに打ちつけました。だからカルロスとはキャリアが違います。彼は優しい女性の先生に指導されて週一2時間のレッスンしかしていません。
私はアメンボを毎日14時間しました。
朝は4時起床。15分以内に着替えて外に集合。真冬でもタンクトップに短パン。そしてストレッチ。そして10キロ走ってからの朝食。山菜にブロッコリーに少しお米の入った白湯。お昼までは正座で写経。お昼ごはんは硬いパン。
そして剣道の素振り3000回。柔道背負い投げ1000回。
野球の盗塁の練習を1000回。毎日雨が降ってもやり続けた。そして愛と誠のオーディションを勝ち取ったのです。
一躍人気者に。しかし移気な人たちはすぐに違うものに。
私は、、