野外の開放的な空間で快適に食事を楽しみたいなら、アウトドアコンロの活用がおすすめ。アウトドア初心者で火を起こすのが苦手な方でも、アウトドアコンロがあれば火加減の調整や調理を簡単に行えます。
この記事では、アウトドアコンロの選び方やおすすめの商品を紹介します。
アウトドアコンロとは?
アウトドアコンロとは、野外で使えるタイプのカセットコンロのことです。使ったことがない方は、自宅で鍋をするときに使うカセットコンロをイメージするとわかりやすいでしょう。家庭用のカセットコンロと同じように、カセットボンベをセットして使います。
アウトドアコンロは、野外でも安定して調理できるところが大きな魅力。バーベキューコンロと違ってカセットボンベを燃料に火を使うので、調理のたびに炭や薪で火を起こす必要がありません。
また、火の強さはつまみを回すだけで手軽に調節できるため、調理中の食事を焦がしてしまう心配もなし。風に強い設計になっており、火が消えてしまいそうな風の中でも一定の火力を保ち続けられます。
使い終わったあとに炭や薪を処理する必要がなく、片づけも楽。火おこしが苦手な方、野外で本格的かつ手軽に調理したい方には特におすすめです。
アウトドアコンロの選び方
ここからは、アウトドアコンロの選び方をご紹介。アウトドア初心者の方にもわかりやすく、基本的な情報をまとめました。
バーナーの数で選ぶ
アウトドアコンロは、商品によってバーナーの数が異なります。主流なのは、バーナーをひとつだけ搭載した「ワンバーナー」、バーナーをふたつ搭載したツーバーナーの2種類。
ワンバーナーは手軽に持ち運べるうえにコンパクトで場所も取らないため、ソロキャンプにはピッタリ。複数人でキャンプをする場合も、たまにお湯を沸かす程度にしかコンロを使わないならワンバーナーで十分かもしれません。
一方、「ご飯を炊きながらおかずを作る」など複数の料理を同時に作りたいなら、ツーバーナーを選ぶのがおすすめ。たくさんの食材を調理するような大人数でのキャンプでは、ツーバーナーが特に活躍するでしょう。
火力の強さで選ぶ
野外で本格的な調理を楽しみたいなら、アウトドアコンロの火力の強さも要チェックポイント。アウトドアコンロの火力の強さは1時間に消費するガスのカロリーを表す「kcal/h」の単位で表記されており、数字が大きければ大きいほど火力が高いことを意味します。
アウトドアコンロの火力の目安となるのは2,500kcal/h。2,500kcal/hの火力があれば、野外でも問題なく調理ができるといわれています。お湯を沸かすときに使うだけなら、1,500kcal/hの弱めの火力でも十分対応可能。
また、火力の強さはカセットボンベの消費量に影響し、火力が強いほど消費量も多い傾向にあります。例えば、3,000kcal/hのコンロを強火で使い続けた場合のカセットボンベの消費量は、約1時間で1本。
つまり、火力の強いコンロを高火力で使う場合は、それだけカセットボンベの本数も必要です。調理に必要な火力や使用頻度に合わせて、持っていくカセットボンベの数を調整することを忘れずに。
風の影響の受けにくさで選ぶ
野外での調理の妨げとなりやすいのが風。風が強い日はアウトドアコンロの火力が弱まってしまい調理に時間がかかる可能性も。風の影響を受けにくい商品を選びましょう。
アウトドアコンロによっては、コンロ本体に風よけカバーがついた商品も。風の向きに合わせてコンロの場所を調整すれば、風が強い日でも快適に調理ができます。
風よけカバーがついていない商品を選ぶ場合は、別途でコンロの風よけ専用のウインドスクリーンを準備する選択肢も視野に。野外で調理する以上、少なからず風の影響は受けてしまうため、商品選びにこだわって対策しましょう。
持ち運びやすさで選ぶ
車に積み込むときや設置をするとき、片づけるときなど、キャンプ時はアウトドアコンロを持ち運ぶシーンが多め。そのため、アウトドアコンロは1人で無理なく持ち運べる商品を選ぶことをおすすめします。
中でも持ち運びやすいのが取手つきのアウトドアコンロ。大きすぎない商品なら、カバンのように片手で持ち運べます。このほか、ケースに収納できるタイプもおすすめ。持ち運びやすいのはもちろん、見た目がスッキリとしているため車にも積みやすいです。
掃除のしやすさで選ぶ
アウトドアコンロで調理をすると、調理中にはねた油や調味料などでコンロ本体が汚れてしまう場合があります。しかし、コンロによっては複雑な構造になっており、汚れを掃除しにくいことも。そのため、アウトドアコンロは掃除がしやすい商品を選ぶと良いでしょう。
特におすすめなのが、コンロ本体のパーツを取り外せるタイプの商品。掃除の際に各パーツを取り外すことで、手が届きにくい場所の汚れも簡単に拭き取れます。
このほかには、フッ素コーティングされているアウトドアコンロもおすすめ。フッ素コーティングが油を弾いてくれるうえ汚れも取りやすく、アウトドアコンロの掃除が楽になります。
使用できるガス缶の種類で選ぶ

アウトドアコンロを使うためには、燃料となるガス缶が必要。ガス缶は「CB(カセットボンベ)缶」と「OD(アウトドア)缶」の2種類があり、どちらを使えるかは商品によって変わってきます。
CB缶は、自宅でもよく使われている一般的なカセットボンベです。コンビニやスーパーで安価で販売されており、いつでも手軽に入手できるのが大きなメリット。OD缶に比べて火力はやや弱いものの、簡単な調理なら十分対応できるでしょう。
一方、丸みのある見た目をしたOD缶はアウトドア用のガス缶。CB缶に比べると火力が安定しやすく、サイズ展開も多いです。
ただし、入手難易度がやや高く、購入するにはホームセンターやアウトドア専門店に足を運ぶ必要が。これは、OD缶がアウトドア用品として設計されており、コンビニやスーパーなどの小売店ではあまり取り扱われていないためです。
たまに使う程度ならCB缶、本格的にアウトドアを満喫するならOD缶対応のアウトドアコンロを選ぶと良いでしょう。
キャンプ初心者がアウトドアコンロを購入するなら「楽天ラクマ」がおすすめ
キャンプ初心者の場合、アウトドアコンロやテント、テーブルなど、アウトドアに必要なアイテムを1から揃えなければいけません。1から揃える際の費用は商品の選び方で異なり、場合によっては20万円以上かかることも。
キャンプ初心者だからこそキャンプ用品選びにはこだわりたいところですが、そこまでお金をかけられない方もいるでしょう。こうした悩みを持っている方には、「楽天ラクマ」の利用がおすすめ。
「楽天ラクマ」は、さまざまなアイテムが出品されているフリマアプリです。アウトドアコンロをはじめとしたキャンプ用品も出品されており、必要なアイテムをお得に揃えることが可能。タイミングによっては、有名メーカーの高品質なアウトドアコンロを安価で入手できます。
また、出品者によっては、アウトドアコンロと一緒に、ガス缶やそのほかのアイテムがセットになっているケースもあり、お得です。
ちなみに、「楽天ラクマ」で商品を購入する際は、楽天ポイントを利用可能。普段から楽天ポイントを貯めている方なら、お気に入りの商品をよりお得に購入できます。
おすすめのアウトドアコンロ13選
ここからは、アウトドア初心者におすすめのアウトドアコンロを13台紹介します。商品のラインナップは、使い勝手に特に優れたものをピックアップ。気になる商品があれば、ぜひ購入を検討してください。

Iwatani カセットフー BO-プラス
Iwatani(イワタニ) カセットフー BO-プラス CB-AH-41Fは、最大火力3,500キロカロリー(kcal/h)を誇る高出力モデル。野外での本格的な調理に欠かせない強火を提供してくれます。メインディッシュはもちろん、ご飯を炊くこともできる万能さが魅力的。
高火力を生かせるシチューや揚げ物など、野外でも家庭の延長で本格料理を楽しみたいアウトドア派におすすめ。

Iwatani カセットフー マーベラスII
風よけカバーだけでなく、バーナー部周囲に設けられた風防リングが強風時の対策として大活躍のIwatani カセットフー マーベラスII CB-MVS-2。リングによってバーナー周りの風の流れがコントロールされ、炎の揺れを抑制。
加えて、小さな炎口と短い炎の長さで、風からの影響を受けにくい構造が◎。アウトドアでの炊事の際、風に煽られて炎が不安定になるのは大敵。このコンロなら天候に関係なく、安定した火力で調理が可能です。

BRUNO カセットコンロミニ
BRUNO(ブルーノ)のカセットコンロミニ BOE094-GRのサイズは横228mm×奥行197mmの省スペース設計。野外で使うテーブルのスペースが限られている場合でも、デッドスペースを残さずセッティングできます。
テーブルの端に寄せて置いても安定感があり、調理スペースを無駄なく活用。軽量設計なので荷物の軽減をしたいソロキャンパーや、荷物の数を抑えたい方にはうってつけの逸品。

IRIS OHYAMA カセットコンロ ミニ
人気のメーカーIRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)は、同シリーズ製品と比較して約30%コンパクトなサイズのカセットコンロ ミニ IGC-M1。テーブルスペースが限られたキャンプでもスペースを取らずに設置できます。
専用カセットボンベの使用で、1本で1時間35分の長時間の使用が可能。
ボンベの脱着はマグネット式で簡単。誤使用防止ガードや自動消火装置など、安全面の配慮も万全で、省スペースと長時間使用のエコ設計が高く評価されています。

amadana カセットコンロ
アウトドアグッズのイメージとは一線を画す、洗練されたデザインが最大の魅力のamadana(アマダナ)のカセットコンロ CC-146。
アルミダイキャスト製の高級感あるボディに、ボンベカバーのベルト部分には天然牛革。アウトドアという場所柄を超えた上質な雰囲気を漂わせます。
見た目のおしゃれさだけでなく、燃焼効率に優れ、ガスの消費も抑えられる実用面の高さも好評。火力調節も滑らかで、低火から高火まで自在にコントロールできます。

Coleman Portable Butane Stove
キャンプ用品の有名メーカー「Coleman(コールマン)」が展開するアウトドアコンロPortable Butane Stoveは、鮮やかなブルーのカラーリングが目を引きます。
取手つきのケースに収納できるため、持ち運びも簡単。
このコンロは日本未発売のレア商品。ほかのキャンパーと被ることなく、独自のキャンプスタイルを楽しめます。

Snow Peak HOME&CAMP バーナー
Snow Peak(スノーピーク)のバーナー GS-600BKはコンパクトな収納力が最大の特徴。使用しない時はバーナー部分を本体に小さく折り畳むことができます。荷物の数を減らしたいソロキャンプでは特に重宝するアイテムです。
コンロ1つで占有スペースを最小限に抑えられるので、限られた携帯可能な荷物数の中で、コンロを選択するのに迷わない逸品。

SOTO レギュレーターストーブ
外気温の影響をあまり受けることなく、安定した火力を発揮できるのが最大の魅力のSOTO(ソト) ST-310。朝晩の気温変化でも強力な火力を保てるため、アウトドアでの料理に欠かせないアイテムです。
また、独自の耐久性の高い構造を採用しているため、長期にわたる使用にも十分耐えうる高耐久モデル。

Coleman スポーツスター(R)II
長年にわたりアウトドア派から絶大な支持を集めてきた定番人気モデルColeman スポーツスター(R)II 508A700J。
調理中の炎が安定しているため、寒冷地では特に頼りになるアイテムですが、現在は廃盤になったのが残念。高性能と実績が証明された逸品といえるでしょう。

CAPTAIN STAG オーリック小型ガスバーナーコンロ<圧電点火装置付>
高火力なOD缶対応のアウトドアコンロ。コンパクトなケースに折りたたんで収納ができるため、荷物がかさばる心配がありません。
小さいながらも最大火力は高く、あらゆる料理を快適に作ることが可能。ソロキャンプ〜2、3人のキャンプに最適です。

Green wood カセットコンロ
Green wood(グリーンウッド)のカセットコンロ「GCーTH1」は、自宅でも使えるスタンダードなタイプのアウトドアコンロです。カセットボンベの着脱はマグネット式、万が一の事故を防げる圧力感知安全装置など、アウトドア初心者にやさしい機能を複数搭載。

NICHINEN マイコンロ・ティノ
NICHINEN(ニチネン) マイコンロ・ティノ KC-333Aはガスの消費を抑えることができる内炎式バーナーで、長時間の調理にも最適。
燃費の良さが高く評価されています。ガスの残量に気を遣うことなく、安心して野外料理が楽しめる経済的なアウトドアコンロです。

SOTO 2バーナー
複数の調理が可能な2バーナータイプのアウトドアコンロです。本体に搭載された風よけカバーには取手がついており、カバーをパタンと閉めればバッグのように持ち運ぶことが可能。
「ツーバーナータイプを使いたいけれど大きさが気になる」という方には、特におすすめの商品です。
アウトドアコンロと一緒に用意したいアイテム
野外で調理をするためには、アウトドアコンロ以外にもいくつかのアイテムが必要。中でも必需品といえるのが、次の3つです。
野外での調理時に必要なアイテム | 主な用途 |
---|---|
ガス燃料 | アウトドアコンロで火を使うために必要 |
コンロ用手袋 | 火の熱さから手を守る |
ウインドスクリーン | アウトドアコンロを囲うことで風の影響を減らす |
以下ではアイテムごとにおすすめの商品を紹介。アウトドアコンロと一緒に購入しておくと良いでしょう。

ガス燃料
ガス専門商社の岩谷産業が販売するカセットボンベです。数あるカセットボンベの中でも、幅広い方に使われている定番商品。カセットボンベが必要なら、本商品を購入しておけば間違いないでしょう。

コンロ用手袋
アメリカ発祥のブランド「Oregonian Camper(オレゴニアンキャンパー)」のコンロ用手袋です。手袋の素材には厚めの牛革を贅沢に使用。
耐熱性が高く、調理だけでなく焚き火をするときにも活躍します。サイズフリーで人を選ばず使用できるところも魅力。

ウインドスクリーン
アウトドアにおけるウインドスクリーンとは、風を遮るための屏風のようなもの。Snow Peak FES-162は、ステンレス製なので丈夫で長持ち。折り畳んでコンパクトに収納可能なので運びやすく、設営も簡単。
風を遮断しながらも通気性は確保。炎の揺れを抑え、砂ぼこりの侵入を防ぎます。
アウトドアコンロを使用する際の注意点
ここからは、アウトドアコンロ使用時の注意点を4つ解説。故障や事故を防ぐためにも、使用時はぜひ心掛けてください。
正しい方法で使う
アウトドアコンロを間違った方法で使うと、火傷や火災につながる恐れがあるので注意してください。
詳しい使い方は商品によって変わってくるので、事前に要確認。なお、一般的なアウトドアコンロの使用手順は下記のとおりです。
- 火加減を調整するつまみを「消」にする
- ボンベのカバーを開ける
- ボンベのセットレバーが「脱」になっていることを確認
- ボンベのキャップを外してコンロの容器受けガイド凸部に合わせる
- ボンベのセットレバーを「着」にしてカバーを閉める
使っている途中に少しでもおかしいと感じた場合は、すぐに使用を中止。その後はメーカーに問い合わせ、正しい対処法を教えてもらいましょう。
使い終わったあとはしっかり掃除する
アウトドアコンロを長く使うために欠かせないのが使用後のお手入れ。面倒だからといって汚れを放置しておくと、故障につながる可能性もあるので気をつけましょう。
コンロの汚れは、重曹水を活用するとスムーズに取ることが可能。以下は重曹水を使った掃除方法です。
- 500mlの水に大さじ1/2の重曹を加えて重曹水を作る
- 重曹水をスポンジに含ませ、汚れている部分に適量をつける
- その状態で20分ほど置く
- スポンジで拭き取り、布で乾拭きする
温度が高い場所でガス缶を保管しない
温度が高すぎる場所にガス缶を保管すると、爆発する危険があるので注意。燃料に使うガス缶は直射日光を避け、40℃以下の湿気の少ない場所にキャップをして保管するのが基本です。
特に夏場の車内は温度が高くなりやすいため注意が必要。まだ使わないからといって車内に放置するようなことはせず、テントのある場所まで運びましょう。
耐荷重を守る
アウトドアコンロには、どれくらいの重さまで耐えられるのかを示す耐荷重が設定されています。
耐荷重をオーバーするとコンロのバランスが崩れ、熱したフライパンや鍋が体に触れて火傷をする可能性があるので注意。アウトドアコンロに使うフライパンや鍋は、耐荷重の範囲内に重さが収まるものを選びましょう。
まとめ
アウトドアでの食事を豊かにするアイテム「アウトドアコンロ」。
製品によってバーナーの数や風よけ機能の有無などで特徴が異なります。メインで作る料理の内容や、人数、携帯のしやすさなど、キャンプのスタイルに合わせて商品を選ぶのがおすすめです。
また、アウトドアコンロをお得に購入するなら、フリマアプリの「楽天ラクマ」がおすすめ。アウトドアコンロ以外のキャンプ用品も出品されているので、ぜひ覗いてみてください。