花粉やPM2.5が多く飛散する時期は、空気清浄機が欠かせません。今では数多くのメーカーからさまざまなモデルが販売されており、性能もひと昔前からは大幅に向上しています。
この記事では空気清浄機のおすすめモデルを紹介するとともに、空気清浄機を選ぶ際に注目すべきポイントや、メーカーごとの特徴なども解説します。
空気清浄機の購入を検討している方、どのモデルが良いか迷っている方は、ぜひチェックしてください。
空気清浄機とは?主な機能・特徴を紹介
空気清浄機は、空気中に浮遊する微粒子を集めてフィルターでキャッチし、空気をキレイにする効果が期待できる家電です。
花粉・PM2.5・ハウスダスト・ウイルス・カビ菌などの抑制が期待できるとされ、製品によっては脱臭機能を備えた商品もあります。
例えば「鼻のムズムズをなんとかしたい」「衣服への臭い移りを防ぎたい」という人にとって、心強い存在となることでしょう。
加湿器や除湿器の機能がプラスされた空気清浄機もある
空気清浄機に加湿器や除湿器の機能が搭載された、一体型のモデルもあります。加湿器や除湿器を別途購入する必要がなく、限られたスペースにもスッキリと設置できる点がメリットです。
ただし、一体型のモデルは内部構造が複雑なため、メンテナンスに手間がかかりやすいというデメリットもあります。空気清浄機は水タンクなどを定期的に清掃しなければカビが発生しやすい状態になるため、注意しなくてはなりません。
また製品によっては、加湿機能を使用すると、空気清浄のための風量が落ちる場合もあります。
そのため、清浄性能と加湿性能・除湿性能の両方を重視したい場合は、一体型のモデルではなく、別々で用意した方が良いといえるでしょう。
空気清浄機の選び方を6つのポイントに分けて解説

空気清浄機はいくつものメーカーが、さまざまなモデルを販売しています。機能や性能など、見ただけではわからない点が多いため、要点を押さえてしっかり選ぶことが大切です。
フィルターの違いにより清浄性能に差が生まれる
多くの空気清浄機には「プレフィルター」と「集じんフィルター」が搭載されています。
プレフィルターとは、ホコリなどの大きな浮遊物をからめ取る、荒目のフィルターです。集じんフィルターとは、プレフィルターの奥で細かな物質をキャッチするフィルターをさします。
これらのフィルターの違いにより清浄性能に差が生まれますが、特に集じんフィルターの性能が重要であり、注目すべきポイントです。
集じんフィルターとして「HEPAフィルター」を採用している空気清浄機は、花粉やPM2.5などの微粒子も捕えられるとされています。
また、静電気の働きにより微粒子を効率的にキャッチする「静電HEPAフィルター」も、一部のモデルに採用されています。
活性炭などを素材とする「脱臭フィルター」もまた、注目したい装備です。生活臭やペット臭など、部屋の臭いが気になる場合に効果を期待できます。
「適用床面積」は部屋の広さの2〜3倍のものがおすすめ
適用床面積とは、30分でキレイにできる部屋の広さを示すものであり、製品のスペックに「適用床面積:20畳」などと記載されています。この数字が大きいほど広い部屋にも対応できるため、忘れずにチェックしたいポイントです。
そして空気清浄機を選ぶ際は、実際に使用する部屋の広さより、適用床面積の数字が大きい製品を選ぶと良いでしょう。そうすれば、空間の浮遊物をよりスピーディーに集められます。
目安として、部屋の広さの2〜3倍の適用床面積を持つ空気清浄機がおすすめです。
なお、それ以上にパワフルな空気清浄機は本体のサイズが大きくなる傾向があり、部屋のスペースを圧迫する可能性があります。サイズと性能のバランスも考えて選びましょう。
静音性は「弱運転時の稼働音が30デシベル以下」を目安に
静音性も、空気清浄機選びにおける重要なポイントといえます。集じんの性能が十分にあれば、稼働音は可能な限り静かなモデルを選びたいところです。
空気清浄機は空間の浮遊物が多いときに風量を上げるため、それに従って音も大きくなります。しかし、普段は弱運転にしておくのが一般的なので、弱運転時の稼働音の大きさに注目しましょう。
稼働音の目安としては、30デシベル以下の製品が静音であるとされています。寝室で使用する場合など、特に静音性が求められる場合は、20デシベル以下の空気清浄機がおすすめです。
稼働音の大きさとあわせて、静音モードといった機能が搭載されているかどうかもチェックしましょう。
お手入れが必要か、掃除がしやすいかを確認

空気清浄機の性能を維持するためには、日々のお手入れが欠かせません。定期的に前面、あるいは背面のパネルを取り外して、中のフィルターを掃除機で吸うなどの作業が必要です。
そのため、パネルを取り外しやすいか、フィルターにアクセスしやすいかといった点にも着目しましょう。
なかには掃除が不要で、フィルターの交換だけで済む空気清浄機もあります。フィルターの購入費用はかかりますが、手間を減らしたい方はそのようなメンテナンスフリーのモデルも検討しましょう。
また、加湿・除湿の機能を備えた空気清浄機は、その部分のお手入れも必要であることを覚えておいてください。
継続的なメンテナンスができる自信がない方は、加湿・除湿機能のない、単機能の空気清浄機が適しています。
スマホ連携やセンサーなどの機能にも注目
空気清浄機には、スマホのアプリやクラウドサービスと連携できるモデルもあります。空気の状況をモニタリングしたり、自宅の外から遠隔操作したりと、過去の空気清浄機よりも便利で多彩な使い方を実現できます。
また、センサーを搭載している空気清浄機も便利です。花粉・ハウスダストなどの浮遊物や人の動きを検知して、自動的に集じんを開始します。わざわざ操作する必要がないうえに、必要なときだけ運転するため、省エネにもつながる機能です。
これらのほか、製品ごとにさまざまな便利機能が備わっています。使用環境やライフスタイルを考えて、必要な機能が備わった空気清浄機を選びましょう。
メーカー独自の機能もチェック
空気清浄機を販売しているメーカーはいくつもありますが、その中でも以下の4社が特に有名です。
メーカー名 | 特徴 |
---|---|
シャープ(SHARP) | ・数多くの生活家電を手がける日本の大手家電メーカー ・プラズマクラスターの機能を備えているのが大きな特徴 |
ダイキン(DAIKIN) | ・日本の空調機器専業メーカーであり、空気清浄機はまさに得意分野といえる ・独自技術「ストリーマ技術」を全機種に搭載し、「アクティブプラズマイオン」や「TAFUフィルター」も装備 |
パナソニック(Panasonic) | ・水で包まれた微粒子イオン「ナノイー」技術を採用している ・「3Dフロー花粉撃退気流」による、花粉に対する独自のアプローチも強み |
ダイソン(Dyson) | ・リング状のタワーから風が吹き出す、ユニークな構造の空気清浄器を販売している ・スタイリッシュかつ近未来的なデザインと、先進的な機能が魅力 |
このように、それぞれが独自の技術を用いた空気清浄機を販売しています。メーカーごとの特徴を知り、気に入ったメーカーの製品から選ぶのも良いでしょう。
人気メーカーの空気清浄機おすすめ13選
ここからは、おすすめの空気清浄機を紹介します。前半で解説した選び方を参考に、ぜひ実際の使用環境に適したモデルを探してください。
まとめ
空気清浄機は花粉やハウスダスト、PM2.5やカビ菌などの微粒子を捕え、より心地良い環境づくりに貢献する家電です。
フィルターの性能や適用床面積、メーカーごとの機能などに注目して、自分のライフスタイルに合ったモデルを選びましょう。
高性能な空気清浄機ほど高価な傾向がありますが、空気清浄機は中古であっても、フィルターの交換により清浄能力の回復が期待できます。理想的なモデルをできるだけ安価で手に入れたい場合、フリマサイトで購入するのも手段のひとつです。
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不具合はないか、パーツの不足がないかなど本体の状態をしっかり確認しつつ、「楽天ラクマ」での買い物をお気軽に楽しみましょう。