一之瀬さんがトマトを栽培するのは、山梨県中央市。山梨県内屈指のトマト産地で、まだまだ知名度は低いものの「とまチュウ」(トマト+中央市)と言うご当地キャラがいるほど、トマトの栽培が根付いた地域なのだそうです。養液栽培という、トマトに与える水分を極力控えて甘さを凝縮する方法を用い、生産から販売まで全て家族の手で一環して行っています。
美味しさのヒケツは、手間ひまをかけた栽培方法
人気のあるフルーツトマトは、しっかり甘みのある品種です。養液栽培でトマトに与える水分を極力控え、苗にストレスを与えてトマトの甘味を引き出しています。安全な国産肥料を水に溶かして、30分に1回(5分ほど)マイクロチューブという細い管でトマトの根元に養分を与えています。種苗会社から苗を買うのではなく、自分たちの手作業で種をまき、成長させ、約3ヶ月で収穫をむかえます。
豊富な種類と味のトマト
現在、9種類のトマトを育てています。サイズは、大玉・中玉・ミニ。色は、赤・黄・オレンジ。様々な種類のトマトがあり、味は甘みが強いものも、甘いだけではなく酸味もしっかりあるものもあります。その人の好み次第で、甘いものが好きな人も、酸味があるものが美味しいと感じる人もいます。私にはどれも愛着があるので、どれが一番かは決められないのですが、それぞれ良いところがあります。フルールトマトは甘いし、ミニトマトはお弁当で映える。それぞれの用途を見つけてもらえたら嬉しいです。
本当は農業をするつもりがなかった
結婚するまえは、もともとジュエリーの会社に勤めていたんですよ。なので、結婚する際も、農業を手伝う予定はありませんでした。
でも、夫のお父さんからレジを手伝ってほしいと言われて、仕事も辞めていたので、最初はできることがあるなら手伝おうかなと思って始めました。
そこから、少しずつお手伝いの幅を広げていったという一之瀬さん。
最初は子育ての合間に少し手伝う程度だったのが、だんだんと出来ることも増え、今では毎日トマトの成長が楽しみなんだそう。
(色づく前の、トマトの赤ちゃん)
(色づき始めた黄色のトマト)
自然と向き合い、新鮮な野菜を食す喜び
農業はしたことが無かったし、汚れるのも嫌だと思っていた位で、最初は私の母から『大丈夫?』と心配される程でした(笑)OL時代もそれはそれで楽しかったし、おしゃれをするのも好きでしたが、今は実際に農業を手伝ってみて、自然相手に日々向き合っているいることに、やりがいも幸せも感じます。
すごい天気良いなとか、寒いな、暑いなとか・・・気にするようになって。そういうのを毎日感じで生活できるという面で、魅力的な仕事だなと思います。
子供の食育にもなるし、新鮮なものを食べさせてあげられる喜びもあります。
トマト嫌いな方にも、子供にも喜ばれるトマト
農業をしていて嬉しく感じたことは、トマト嫌いだった方に、ここのトマトだったら食べられると言っていただいたことです。また、子供二人がトマト大好きで沢山食べてくれるので、自分の手で育てた安心な野菜で子育てできるのは、幸せなことだなと思います。
甘みも、酸味も、色んな味や色のトマトがあるので、自分の中で好きなトマトを見つけてほしいなと思いますね。できればトマトの食べ比べセットなど出せると良いなと思っています。
美味しいトマトをたくさんの方に知って欲しい。採れたて、新鮮、美味しい野菜を皆様にお届けできたら嬉しいです。と言う一之瀬さん。
低農薬で手間ひまかけて作ったという多種のトマト、一番のおすすめはそのまま食べてもらうことそうです。
大切に梱包してお届けします
私たちのトマトは、家族みんなで食べるのも良いし、1人で食べてもらっても良い。
メインにはならないけど、どんな方の食卓でも、美味しく豊かに飾って欲しいです。
【プロフィール】
- お名前:一之瀬まゆみさん
- 地域:山梨県中央市
- ショップ名:マルヨシ園芸’s shop
- ショップURL: https://fril.jp/shop/maruyoshifril.jp